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LIVE配信をしたい!なにから始めればいいの?

#ライブ配信#リアルタイム#YouTube#zoom#式典

 
こんにちは。
アド広研 映像技術部です。

 
今回の記事では、近年需要が増えている「ライブ配信」について、その導入モデルと注意点を詳しく紹介していきたいと思います。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、学校や会社の行事をはじめとした人が集まる様々なイベントや集会の開催が中止されていく中、「オンラインでライブ配信しよう!」という考えも増加しています。

 
では、いざライブ配信をしようとした時、一体何が必要で、どういうことに注意をしたら良いのでしょうか?そして、みなさんが求めるライブ配信のカタチとは何なのか?それを考えていきたいと思います。

 

大前提!一番注意すべきことは“ネット環境”

 

 
ライブ配信に必要なものは何ですか?という質問に対しての答えは「ネット環境」です。

 
高価なカメラやその他の機材などがなくても、極論で言うとPCやスマホのカメラと「ネット環境」があれば、とりあえずライブ配信は可能です。

 
しかし、これが「業務で受注するレベルのライブ配信」を希望するなら話は別です。Instagram、Tik tokなどでよく聞く個人的な「ライブ配信」とイベントなどの業務的な「ライブ配信」とは別物と考えてください。もちろん、カメラなどの機材も違いますし、複数台の機材を扱うためスタッフの数も必要になります。そして、何よりも「ネット環境」が重要となります。

 
業務でライブ配信を行う場合、その配信対象となるイベントや式典などを行うためのホールや体育館などの会場にネット環境がないことが多いため、ネット環境を整えるための設備や機材を導入するところから準備が始まります。

 

 
小さな会場や業務の規模によっては、ポケットWi-Fiなどの通信端末で事足りる場合もありますし、業務の規模によっては、ケーブルを会場や建物の外まで伸ばして、有線で臨時の基地局を開設する場合もあります。

 
そして何よりも留意していただきたい点が、このように会場にネット環境を用意できたとしても、いつエラーが起きるかわからないためライブ配信という業務は非常にデリケートな案件だということです。

 
では、そのような大前提を踏まえた上で、自身が希望するライブ配信、そして最も適したライブ配信のカタチは何なのかを考えていきたいと思います。

あなたの要望を叶える“最適なオンライン配信”とは?

 

 
オンラインで配信したい!となったとき、必要な機材やスタッフの規模を確定するため、まずはライブ配信の目的を考えてみてください。

【質問①】オンライン配信は、リアルタイムの配信(ライブ配信)である必要がありますか?

  • リアルタイムでなくてもよい場合
  •  
    事前に収録・編集した映像をオンラインで公開するという方法をオススメします。ネット環境に左右される配信の途切れやエラーも発生しないので一番確実で安定した方法です。また、編集が可能なので言い間違いなどのミスをカットすることも可能です。編集データのチェックで内容の精査やコンテンツの追加なども行うことが可能です。また費用面においても低コストで運用ができます。リアルタイムである必要がない、という場合はこれが一番確実な方法となります。

 
リアルタイムでの配信を希望される方は以下の質問をご確認ください。

【質問②】ライブ配信をする際、PC画面出力や複数のカメラによる画面切り替えを希望しますか?

  • PC画面出力や画面切り替えが必要ない場合

  •  
    固定カメラ1台による定点撮影配信をオススメします。費用面においても一番低コストで行うことができるライブ配信になります。

 

  • PC画面出力や画面切り替えが必要な場合


  • PC画面の出力や複数台のカメラなど、複数の画面を切り替えて配信を行う場合は「スイッチャー」という機材が必要になります。上の略図では、大まかに記載していますがカメラ1台だけで配信を行う場合でも変換器というものが必要になります。

 
複数台のカメラで撮影している映像とPC画面、それぞれを任意のタイミングで切り替える(スイッチングする)作業が必要になりますので、カメラをオペレーションするカメラマンの他に、スイッチングを担当するスタッフも必要になります。この場合、カメラの台数に応じてスタッフの数も必要になってきます。固定定点カメラで良いという場合でもカメラを担当するスタッフは最低でも1人は必要です。

 
「最低でもカメラ1台につき1名、スイッチャー1名、アシスタント1名が必要」というのが制作側の意見ですが、費用のこともありますから、そこは臨機応変に対応させていただきます。いずれにしてもスタッフを盤石の体制で整えたところで、通信障害が起きてしまっては配信どころではないので、スタッフとしてはそこが一番恐れている点です。何度も言いますが「ネット環境」がとても重要です。

いよいよライブ配信!配信するプラットフォームはなに?

 

 
ネット環境や配信の規模も確定し、いよいよライブ配信スタート!の前に、どこで配信するかを決めないといけません。使用するサービスによっては新規のアカウント取得などの準備が必要となりますので、あらかじめ下調べと準備をしておく必要があります。

 
ライブ配信を行うプラットフォームはいくつもありますが、オススメは「YouTube」です。「YouTube」がオススメな理由としては、以下のとおりです。

 

  • オペレーションが簡単

  • ライブ配信を見る側(視聴者)の操作が簡単な点がオススメの理由です。URLをクリックすれば誰でも視聴できますし、事前にURLを発行しておけばQRコードなどを利用してプリントで案内をすることも可能です。新たにアプリケーションをインストールする必要もないので非常に簡単にライブ配信および視聴が可能です。

 

  • 配信後もデータが残る

  • ライブ配信を見逃してしまったという方がいた場合でも、YouTubeであれば配信に使用したURLをクリックすれば後日でも視聴することが可能です。リアルタイム配信の良さもありながら、見逃し配信の要素も合わせ持った便利なプラットフォームです。

 
しかしながら、デメリットもあります。それは双方向の対話(通話)ができないという点です。講演者が質問を受け付けたとしても視聴者の声は届きません。このような場合、「コメント欄に質問を記入してもらう」などの運営上のルール設定で工夫すれば対応できますが、声を双方向に届けることができないので注意が必要です。

 
双方向での対話が必須条件である場合は、zoomによる配信をオススメします。zoomであれば、双方向にビデオ通話の配信ができるので、質疑応答などにも対応できます。しかし、zoomはあくまでも「オンライン会議システム」なので配信後のデータが残存することがなかったり、アカウントによっては制限時間や視聴人数に制限がある場合もあります。

 
こういった点に注意しながら、あなたにとって最も適した“ライブ配信のカタチ”を見つけて見てください。

 

まとめ

今回のお話を要約すると以下の通りです。

 

  • ライブ配信に一番必要なのは「ネット環境」
  • ライブ配信には、通信障害や接続不良などのトラブルのリスクがある
  • リアルタイムが必須でなければ、事前収録/編集したデータのオンライン配信がおすすめ
  • 自身の要望にあった“最適なオンライン配信”を見つけよう
  • YouTubeを使用したライブ配信が簡単でオススメ
  • 双方向で質疑応答などがある場合はzoomなどを利用

ライブ配信を検討されている方のお役に立てれば幸いです。

 
一口に「ライブ配信」といっても様々な準備が必要になってきます。ここでは配信を行うための準備を説明しましたが、出演して講演をする人や、式典の式次第によって配信内容や方法は変化します。コンテンツの中身を熟知し、しっかりと把握した上で、適正な人数のスタッフで配信することが、上手なライブ配信を行うためのポイントです。

 
ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

アド広研 映像技術部