紙に宿るプレミアムについて考える
こんにちは、デザイン部です。
日々行う業務を通して、考えていること、思いついたこと等、【デザインのそれ】をアップしていきます。
今回は「紙」について。
紙とデジタルの関係性を考える
パンフレットやチラシ、伝票など弊社の事業の一つとして印刷物制作があります。
デザインを考え、印刷用のデータを作り、それを紙に落とし込む(印刷)。
紙の専門家ではありませんが世間一般よりも紙に携わってきています。
ただ、紙や印刷関連を仕事としている今よりも学生の頃はもっと紙に近かった気がします。
デッサンは紙にしていました。アイデア出しや考察も参考となりそうな本(紙)を片手に紙に描いていました。
そんな紙もデジタル化の波に晒されて数年が経ちます。
紙だったものはデジタルへ、どんどん置き換わっています。
写真、書籍、メモやカレンダーと。
紙は印刷すると変更がきかないものですから、頻繁に変わるもの、量が多くなるものはデジタルの方がいいですよね。
紙はスペースも限られます。
デジタルだと、無限のスペースがありますよね。
紙とデジタルはそうして比べられる対象となりました。
印刷するデータ制作はそもそもデジタルの世界の中で制作しますので、紙はデジタルに勝てそうもありません。
しがしながら、デザイン業務を行っていると紙の方が優れているな、と感じることもあります。
アイデア出しでは、デジタルの世界の中での作業よりも紙の上での作業の方が、良かったりします。
デジタルの世界でメモしていた事よりも紙でメモしていた事の方が、ずっと記憶していたりします。
お礼状やラブレターをデジタル書式でもらうのと、書かれた紙でもらうのとどっちがうれしいでしょうか?
紙にはデジタルには無い「プレミアム」が必ずあると感じています。
デザイン部の行う制作とは
デザイン部の行っている印刷物制作は、そのプレミアムを使って情報を伝えることにあります。
デジタル世界には幾多の情報があり、検索によりすぐに見ることができますが、幾多の情報がありすぎて、エンドユーザーが自発的に得たいと思っていない限り、埋もれてしまいがちです。当たり前ですが、紙は物体で存在しています。今!目の前にあることで、エンドユーザーを引きつけることができるのは紙だったりします。
紙にはプレミアムが宿っているので、得た人は「顧客の一人」として認知されている、大切にされていると感じてもらえます。
デジタル全盛の現在でも、むしろデジタル時代だからこそ、紙による広告は活用の幅を広げています。
透ける
裏がある
折れる
色褪せる
元来、紙の欠点にされがちだったことも、デジタルでは成し得ない紙のかけがえのない特性です。
そこを面白みと捉え、広告活用してみませんか?