ロゴってどうやって作るの?ざっくり解説!
こんにちは、デザイン部です。
日々行う業務を通して、考えていること、思いついたこと等、【デザインのそれ】をアップしていきます。
今回は「ロゴ」について。
ロゴとは企業や組織にとって、世間に認知されるために使う図柄のことを指します。
ロゴには数千年の歴史があると言われています。宗教や文化、文字とともに進化を繰り返し、印章として所有者を示したり、紋章として家柄や階級を表したり、組織体を形成した際、団結させるためのインナーブランディングとして活用されてきました。
ロゴの本質は今でも変わりありません。組織を広く知らしめるとともに、団結力を高めるためのものです。個性を示す“名前”と考えてもいいかもしれません。
ロゴデザインは、その個性を視覚的に形成し、組み込む作業となり、グラフィックデザイン分野において最も難しく労力を必要とするものとして扱われます。
ロゴは、「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」で形成されることが多いです。
シンボルマークは個性を象徴した“図柄”のことであり、ロゴタイプは、社名などデザインされた“文字”を言います。マークやタイプ、それぞれ片方だけを策定する企業もあります。
これまでに、あらゆる企業、組織、製品などにロゴが策定され、莫大な数のロゴが誕生し、今もなお誕生しつづけています。「ロゴをつくること」は、アイデンティティの確立を目指すため、なおさら難しいでしょう。企業ロゴ、製品ロゴが少しでもスムーズに策定できるよう、ここでは基本となる現代で確立されたロゴ制作の方法や概念をご紹介していきたいと思います。
ロゴ制作の流れ
ロゴ制作の流れは以下の通りです。
- 1.ヒアリング
仮に新会社のロゴ制作と仮定した場合、その会社の位置づけ、対象としている市場(ターゲット)を交え、根底となる理念、目指すビジョン、独自性のある事柄、好きなイメージなどヒアリングしていきます。
抽象的な形が良いのか、具体的な形が良いのか、何色がいいのか、など実質的な形の話まで及ぶことも、稀にあります。
- 2.案の作成
他の同業種、その会社が提供する製品の市場など下調べをした上でヒアリング材料をベースとして、あらゆる角度から考察を繰り返し、形や色、モチーフなどデザイン案を作成していきます。
- 3.ご提案
案となるロゴ作成時のコンセプトや意図をご説明いたします。実際に販促物などで使用したイメージなどに合わせる場合もあります。
「イメージに近いけど、何か違う…。」「最初は曖昧なイメージで伝えづらかったが、デザイン案を見て閃いた!」など、追加事項があれば、この時に伺います。
- 4.ブラッシュアップ
案の中からイメージに近いものを選出し、ご提案の際にヒアリングした内容に基づいて磨き上げ、完成度を高めていきます。
- 5.決定
そうして生まれたデザイン案を確定させます。
- 6.策定
ロゴ使用時の規定、カラー配分、どう余白をとるのか、最小サイズはどこまで許容するのかなどを策定していきます。ロゴ制作において最も重要なファクターとなります。
誰が、どこで、なにに使ったとしてもそのブランドイメージを崩すことなく普遍的であるためにマニュアル化させる必要があります。
ざっくりとした制作フローは以上となります。
大切なのは、どうしてロゴを作るのか。
ロゴを作るときには、目的を設定し、その計画を立てることになります。
「会社組織だからロゴが必要」という安易な考えではなく、「こういうイメージの会社にしたい。」「社会の中でこういう立ち位置の会社を醸成していきたい。」など、ロゴを作った先の会社の行く末、ストーリーを描くことにより、素晴らしいロゴ制作に繋がります。
次は「ロゴ」制作のついてもう少し深堀りして解説していきたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
アド広研 デザイン部